意見が合わない#1

2024/01/25

職場のこと

目次

あの人とは意見が合わないかも

あなたは“あの人とは意見が合わない”と感じている人がいますか?
意見が合わない人とのことで、イライラを感じることがありますか?

意見が合わない人が同じチームにいると、それだけで大きなストレスになることもあります。その人が、自分の仕事を進める上で頻繁に関わらなくてはならない人ならなおさらです。

価値観や考えが違うのが当り前

組織は色々な価値観を持った人たちで成り立っていますから、意見が合わない人が居るのは当り前と言えば当り前のこと。とはいっても、意見が合わないことでストレスをためるのは良くありません。
終身雇用が当り前だった時代の日本の企業は、組織の団結力を活かして海外に誇る競争力を持っていたと言われています。昔の組織人も、もちろん意見が合わない人と仕事をしてきたはず。意見が合わないというストレスを乗り越えるために、昔の人がどうやってきたのかという知恵を借りるのも悪くありません。昔の人はどうやっていたんでしょうか?以前大手企業で管理職を務め、退職後は組織のコミュニケーション改善のコンサルティングを行ってきたという方に、意見が合わない人とどのように上手く仕事をやって来たのかについて話を伺いました。
組織には、自分と考え方が合わない人がいます。それは当り前のことです。なぜならその人たちと自分とではこれまで育ってきた環境、出会って影響を受けてきた人たち、体験してきたことが違うので、価値観や考えが違うのが当り前だと考えています。
その人とストレスなく仕事をやっていくために大切なのは、その人、つまり考えが違う人の人生を知ることだと言います。

人生を知るというということは、その人のことを知るということ

人生を知るというということは、その人のことを知るということ。その人がどういう生い立ちで育ってきたか、どういう経験をしてきて今に至っているのか、それを知るということなのです。それを知るということによって、その人がなぜそういう考え(自分と違う考え)をしているのかがわかるようになっていくということなのです。確かに、その人がなぜそのような考え方をしているのかがわかれば、その人の考えが違ったとしても、自分の受け止め方が変わってきます。その結果、自分のストレスが減っていくということになります。(続く)

株式会社メンタルサポート研究所 代表 博士(学術)・臨床心理士 倉成央