2025/01/25
自分のこと
「自分はストレスを感じていない」と思っている人は少なくありません。しかし、日常の小さな不調や変化は、実はストレスのサインであることが多いのです。例えば、夜中や早朝に目が覚める、疲れが取れにくい、お酒の量が増えるといった症状は、ストレス状態の表れです。人は生きている以上、完全にストレスが無い状態は存在しません。大切なのは、「自分にストレスが無い」と思い込むのではなく、「今はストレスが少ない」「強い」といった具合に、自身のストレス状態を意識することです。
ストレスは完全になくすことはできませんが、適切に向き合うことでメンタルヘルスの不調を防ぐことができます。自分の小さな不調や変化に気づき、無理をせず早めに対処することが重要です。ストレス状態を無視し続けると、やがて「何も面白くない」「やる気が起きない」といった症状に繋がることもあります。「自分にストレスはある」と認識し、その強弱を把握することで、ストレスが強まった時に早期に対処できるのです。日々の生活の中で、自分の心と体の変化に耳を傾けることが、ストレス予防の第一歩です。
株式会社メンタルサポート研究所 代表 博士(学術)・臨床心理士 倉成央