「いつもダメ」から抜け出すポイント

2025/09/25

自分のこと

“過度の一般化”とは?

物事がうまくいかないとき、私たちは「いつもダメだ」と感じてしまうことがあります。しかし、冷静に振り返ってみると、本当に「いつも」なのでしょうか?

“過度の一般化”とは、ひとつの失敗や少数の経験から「すべてがそうだ」と結論づけてしまう思考の癖です。たとえば、仕事で一度失敗すると「私は仕事ができない人間だ」と思い込んでしまうことがあります。しかし、実際には成功した経験も数多くあるはずです。

この思考パターンにとらわれると、自己肯定感が下がり、自信を失いやすくなります。心の健康を保つためには、この”過度の一般化”に気づき、その影響を減らすことが重要です。

前向きな言葉で心を軽くする方法

“過度の一般化”に気づいたら、次は前向きな言葉を使って心を軽くしましょう。

たとえば、何かうまくいかなかったときに「やっぱり自分はダメだ」と思う代わりに、「まあ、こんなときもあるよ」と口に出してみましょう。この言葉は、自分自身に対する優しさや許容を生み出します。

同じように、人間関係でも過度の一般化を避けることが大切です。たとえば、ある上司が厳しい態度を取ったとしても、「団塊の世代はみんなこうだ」と思うのではなく、「まあ、こういう人もいるよ」と受け流してみましょう。

このような小さな意識の変化が、心の健康を守り、前向きな気持ちを育む力になります。「いつもダメ」と感じたときこそ、「まあ、こんなときもあるよ」と自分に優しい言葉をかけてみてください。心が軽くなり、次の一歩を踏み出しやすくなるはずです。

引用・参考文献:心を守る33の見えないクッション うつにならない言葉の使い方/ダイヤモンド社/倉成央著