本物の感情と偽物の感情?

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2025/12/25

自分のこと

感情の誤解とその正体

日常生活で感じる“イライラ”や“怒り”は、多くの人にとって非常に身近な感情です。しかし、どんなに感情を発散させようとしても、なかなか収まらないことがあります。それは、表面的な感情の背後に「本物の感情」が隠れている可能性があるからです。
例えば、新聞紙を丸めて投げつけたり、物に八つ当たりすることで怒りを発散しようとすることがあります。しかし、何度繰り返しても心の中のイライラが消えない場合、その感情が本当に「怒り」なのか疑う必要があります。

ここで重要なのは“偽りの感情”と“本物の感情”の違いです。
偽りの感情とは、決して嘘ではなく、本来感じるべき感情が抑圧され、代わりに別の感情として表面化したものです。例えば、実は「悲しみ」や「不安」を感じているのに、それを認識できずに「怒り」として表現してしまうことがあります。
どれだけ表面的な感情を発散しても、本物の感情が解消されない限り、心の平穏は訪れません。

本物の感情を見つけて解消する

では、イライラや怒りの背後に隠れた本物の感情を見つけるにはどうすればよいのでしょうか。
まず、自分自身に問いかけることが大切です。「本当は何を感じているのか?」、「この怒りの奥にどんな感情があるのか?」と冷静に内省することで、本物の感情に近づくことができます。
例えば、怒りの根底に「悲しみ」が隠れている場合、それを認識し、涙を流すことで初めて感情が解放されることがあります。また、「不安」や「寂しさ」が原因の場合、それに適切に向き合うことで心が軽くなることもあります。
本物の感情を見つけることは簡単ではありませんが、それを理解し適切に表現することで、感情は消化され、心の安定が取り戻されます。
日々の生活の中で感情に振り回されることなく、本当の自分の気持ちに耳を傾ける習慣を持つことで、より健全で穏やかな心の状態に近づくことができるでしょう。

株式会社メンタルサポート研究所