2023/01/25
自分のこと
カウンセリングって、心の病気になった人が使うものって思っている人がいます。確かに精神科や心療内科でカウンセリングが行われているので、そういうイメージを持っている方もいらっしゃるのでしょう。
でも、カウンセリングの使い方はそれだけではありません。
アメリカでは、普通のビジネスマンが、「最近仕事が忙しくて大変だったから、ちょっと昼休みの後でカウンセリングに行ってくる」などと気軽に使っているものです。
つまり、カウンセリングはメンタルヘルスの不調の予防にも使うものなのです。日本でも、最近は予防的にカウンセリングを使う方が増えてきています。
もちろん、うつ病、パニック症、不安障害、過敏性大腸、などの不調に陥った時も、カウンセリングを医療機関と併せて活用すると効果的です。医療機関から処方される薬と併せてカウンセリングを利用することで、心が軽くなることがあります。それは、あくまでもメンタルヘルス不調に陥った時のカウンセリングの使い方です。
メンタルヘルス不調に陥る前に、つまり予防的にカウンセリングを利用するというのはどういうことでしょうか?具体的にどんな時にカウンセリングを使えばいいのでしょうか?
予防的に使うには、例えばこんな時、カウンセリングを利用するといいです。
□最近、仕事が面白くない
□緊張することが多い
□やけ食いをしてしまう
□会社の人と話したくない
□責任が重すぎる
□イライラすることが多い
□疲れが取れない
□将来のことに不安がある
□人間関係が上手くいかない
つまり仕事がこなせないほどたくさんあったり、仕事の責任が大きすぎたり、上司や部下・同僚との関係がうまくいかなかったり、妻や夫・親・子どもとの関係がうまくいかなかったり、などの理由で疲れているとき、元気が無くっているとき、悩んでいるとき。そういうときにカウンセリングを利用することが効果的なのです。
カウンセリングの活用法は、今後コラムで具体的に紹介していきますが、自分の状態がカウンセリングを利用すると効果的なのか否かを知りたい方は、メンタルサポート研究所事務局までお気軽にお問い合わせください。
【問い合わせメールの例】
「ここの営業所に移って半年、それまでは本社勤務でした。ここの営業所の所長のやり方に自分が合わないというのもありますが、仕事で成果が出せなくて、最近仕事が面白くなくなってきたんです。朝会社に行きたくないなあと思って、ゆううつになり、朝の支度も嫌々やっている状況が続いています。前のように元気になりたいと思いますが、カウンセリングを受けたほうが良いですか?」
【カウンセラーからの回答例】
「今度の営業所での仕事がしっくりこないまま、成果も上がらず、やる気が低くなっているのですね。このような状態はどれくらい前からでしょうか?また食欲は変わりないでしょうか?夜はよく眠れますでしょうか?もし、食欲や睡眠に大きな変化が見られるようならば、心療内科や精神科のクリニックに相談に行かれると良いと思います。もし、それらは大した変化が無い、もしくは変化があるかどうか良くわからないという場合は、一度カウンセリングに来られると良いと思います。今後どうするかを含め、相談に乗ります」
株式会社メンタルサポート研究所
代表 博士(学術)・臨床心理士 倉成央